師匠走る しわす

早いもので12月年の瀬。

今頃は新しい会社で働いているつもりだったが、

少し手こずりながら、未だ無職だ。

内定も数社ほどいただいたが、条件面がそぐわず、お断りし今に至る。

働く気がないわけではないのだが、どうもピンとこない。

さてはて血迷っている私に、昔父親の手伝いでよく実家にきて、遊んでくれた

人に合わせたいと母が京都のある展覧会に連れて行ってくれた。

曽祖父より前から続く芸術一家に長男として生まれた私だが、全く芸術には明るくない。

興味がないわけではないが、ほとんどの美術品のどこがいいかわからない。

それは幼い頃、父親や祖父の展覧会がある度、美術館や博物館、デパートの画廊に同行していたのが理由かもしれない。良いふうに言うと、現市川團十郎、当時海老蔵の歌舞伎に対するそれと同じような気持ちだった。おそらく当時の海老蔵氏と飲めば楽しく話せただろうし、

飲めるなら飲んでみたいものだな・・・いや辞めておこう、灰皿テキーラとかやらされそうだし、テキーラもショットなら良いんですけどね。

まあそんな海老蔵こと私は、美術館や博物館に興味がない。

ただ、人並みの学力や読解力はあるので、全く楽しめないわけではない。

展示に対するコメントに母親が驚き、学芸員になることを勧めてきた。

一度大学で受講するのをやめた博物館学芸員。

それに向いていると言い出した。なんとなく、中学受験を思い出した。

面接と小論文が得意な私に向いているとお受験を勧めてきたあの感じ。

学芸員資格を取るため、大学院を受けろと提案してきたのだ。

学費は全て親持ち、条件は素晴らしいが、果たして学業から離れた4年経つ私に

そんな無茶通るのだろうか。

かなり不安だが、やれるだけやってみようとは思う。

 

明日は最近買ったものについて書いていこう。