ざわめく粒子アップ

皆さんこんばんわ

「ざわめく粒子」のデモ音源、アップいたしました。

ツイッターのXやインスタ、Facebookなどで共有させていただきました。

じゃんじゃん聞いてやってください。

soundcloud.com

お願い事なので、ですます調にしました。

 

さてはて、読者の皆様

ブログを読んでくれている皆さんには

何かご褒美を・・・と以前書いたの覚えているだろうか。

 

今日はそのご褒美回です。

サービスサービスです。

とはいえ、かなーり一方的で、自己満のサービス

いわゆるマスターベーションというヤツですが、

今日はこの曲について、解説いたしましょう。

 

セルフライナーノーツは後にも先にもここだけです。

バンドを組んで始めて作った曲で、バンドの方向性を示すような曲。

世界観を考えて作った曲だ。

なので、この曲が名刺がわりになればと思っている。

 

タイトル「ざわめく粒子」

英題は(ethel)となっており、

仮タイトルがそのまま英語になっている。

エーテルについて書いた楽曲というわけだ。

エーテルとはなんなのかというと、

アインシュタイン相対性理論の発明で亡き者にされた

分子?粒子です。

目に見えている情報は光の反射というのはコモンセンスですが、

その光を見えるよう媒介しているのが「エーテル」とされていたわけですな。

ただ、相対性理論の感性で、存在が否定された悲しき存在。

この曲を書くにあたってエーテルとなのつく曲をあさりつくし、

北出菜奈さんの「エーテル」の歌詞からタイトルをいただきました。

 

曲はさっきも書いたが世界観を出せる曲ということで

綺麗なアルペジオから轟音になればカッコいいんじゃね?

ってことで綺麗なアルペジオの曲を探して行き着いたのが

イツエの「さよなら、まぼろし」だった。

youtu.be

7年くらい前にサークルの先輩が引退ライブでやっていたのを

ふと思い出した。

正式に解散が決定してサブスクで共有されたこの曲。

アルペジオが難しい」ってずっとこのアルペジオを部室で先輩が弾いてたのを

今でも覚えているし、耳に残るアルペジオだから、自分で弾いてみたりした。

この曲のアルペジオは何か賞を差し上げてもいいと思う。

そのくらい綺麗でどこか寂しさというか侘しさがある。

 

歌詞の中身を掘り下げると

エーテルの何かを媒介することから、幻を見せてほしい。

もう二度と会えない人に合わせてほしい。

という願望を書いている。

とはいえ、もう逢えない人は逢えないのだ。

どう足掻いても帰ってこないし、下手すりゃ会話もできないだろう。

別れは必然として訪れるものだから、受け止めて、慣れていかなきゃいけないんだ。

そう言い聞かせる詩。

これには今年、私の母方の祖母が亡くなったことが非常に大きく影響していると思う。

信楽に住む祖母の家には毎年夏と冬に行っていた。

部活がない小学生の頃は長期休暇の際はよく泊まりに行ったものだった。

信楽の家には実家ではできない据え置き機のゲームができて、行くたびに心躍った。

仲の悪い兄弟に手惑いながら面倒を見てくれた祖母。

元気な姿を最後に見たのは3年前の正月だった。

歳の割には元気に買い物から料理、洗濯、掃除までなんでもこなしていたが、

その数年前から私の名前を間違えたり、記憶違いやボケが多く見られ、

その年の正月はさらにひどくなり、少し物悲しくなったのを覚えている。

指摘するのも辛いからとあまり言葉を交わさないよう、どこか避けていた。

そして2年前の年末、母から連絡があった。

「祖母がくも膜下出血で意識不明の重体」

意識不明の重体なんて、仕事でしか聞いたことなかった。

内心とても焦ったけれども、その年は大晦日も仕事をしていたし、

コロナ禍でもあったため、面会はできなかった。

そこからずっと会うことはできず。

今年の8月。私の祖母は息を引き取った。

10年ほど前に、胃ガンで倒れた時、胃を摘出しても元気に戻ってきたし、面会もできた。

くも膜下出血と聞いてもうダメだと腹を括ったけども、

祖母の生命力というか胆力で生きながらえていた。

だから、前みたいに戻ってくるとどこか信じていた。

覚悟はしていたけども、仕事の激務と呆気なさで、逆に受け止めることができた。

 

でも

 

無駄な話は全然できてない、もっといろんなこと聞きたかった。

母親のことなんて祖母くらいにしかもう聞けないというのに・・・

エーテルが魔法をかけて逢わせてくれないかな。

そんなことを思いながら歌詞を書いた。

 

あっエーテルの魔法は完全にFFやキングダムハーツから持ってきました。

 

今年もいろんな人が亡くなったけど、

やっぱり個人的にはチバさんの死は大きい。

少しでもそういう喪失感を持った人に寄り添えるような曲になってくれればと思うよ。