大衆文化とは、大衆音楽とは、大衆とは

なんだかんだで音楽の話のウケがいいというのがわかってきた。

そらそうだなと思っている。

なのでその話に今日はしていこうと思う。

3人組シューゲイズバンド「ututu」を結成し週一でスタジオに入る日々

そんなバンド名だったり、楽曲だったりそういうところを深掘りしていけたらと

そういうふうに思う。

 

シューゲイズ、またはシューゲイザーとは

 

「音楽用語の一つでポップで甘いメロディーを際立たせた浮遊感のあるサウンド

囁くようなボーカルなどが特徴」

水瀬いのり 「ラジオメロディーフラッグ」よりあなたの耳にリトルシューゲイザー

とされている。「リトルシューゲイザー」という楽曲にちなんだコーナーで

個人的にこの認識であるならば、水瀬いのりの「リトルシューゲイザー」は

シューゲイザーとは程遠い楽曲だと言える。

何というかシューゲイザーを商業利用しているような感じがする。

シューゲイザーといえば

Shoe Gazer 「下を向きながら轟音ギターをかき鳴らす」(Tower Record ONLINEより)

がふさわしいと思うのだが。

なぜ足元を見ているかは諸説あって、轟音ギターを鳴らすため

にさまざまなペダルを用いて演奏する際に足元のペダルを見ている説と

足元の歌詞カードを見ながら自信なさげに"囁くように"歌ったという説の2説が

通説というのはコモンセンスなんですけど。

3者どの解釈でも水瀬いのりのリトルシューゲイザーシューゲイザーではないのだ。

リトルとついているが、そんなのが言い訳にならないくらい違いすぎる。

確かにキャッチーなリフやシングルコイル、もっというとジャズマスターの甘い音で

レコーディングされたようなギターサウンドは申し訳程度の要素ではあると思うが。

納得がいっていない。ボーカルはハキハキとした元気のいい水瀬いのりだし、

ギターが限界を超えて歪むような音もしていない、シューゲイズの要素は

本当にリトルというほどもないそんな楽曲だ。

水瀬いのりは嫌いではない、むしろ大好きだからこそ目につくのである。

これを作った本人は花澤香菜の「Last Contrast」でも聞いて反省してほしい。

Base Ball Bearの小出が作った本気の声優を最大限に活かしたシューゲイザーだと思う。

そんな我々の楽曲や音作りは・・・と言われると

正直シューゲイザーというより、オルタナよりな感じはしている。

私が意識せず書くとどうしてもオルタナや邦ロック、J-popになってしまう。

そこをギターのディレイサウンドなどでごまかしごまかしやっているわけで、

だから弊バンドはギタリスト次第ですべて変わるというわけなのだ。

新メンバーを募集している中、どんなギタリスト来るのかで

バンドの方向がガラッと変わりそうなきもしている。

では私はなぜシューゲイズを選んだのかという肝心な話をしておこう。

それは絶妙なニッチさと地盤の硬さにある。

そら私だって映画主題歌とかドラマ主題歌のようなポップな曲を描いて

大衆に支持されて、おっきい会場でライブとかしてみたいが、

今の年齢でそれを目指すのは現実的に考えて難しいものがあると考える。

10-FEETというスラムダンクの大ヒットからTVドラマ主題歌に

紅白出場まで手にしたベテランバンドもあるが。

普通にやってればまず無理だ、間口が広すぎる上に自分たちより

若く才能のあるバンドに溢れている。

私はMrs.Green Appleの大森と同い年だが、彼らが遊戯王の主題歌をする頃

私は彼らの曲をコピーし、彼らがONE PEACEでタイアップする頃には

仕事辞めるか考えていた。

そんな人間がミセスと同じやり方をしては無理だということだ。

そこで、ある程度ニッチでアートな音楽に振り切る必要があると思った。

それがシューゲイズだった、

ざっくりオルタナでメンバー集めをしても集まらなかったが

シューゲイズにした途端、メンバーが急に集まり始めた。

ジャンルを絞ることは正直あまりしたくないが、テーマが決まってないと

エナガ氏のように非凡な作曲センスもない私には人は集まらないのだ。

そういうところでシューゲイズというテーマを設け、人を集めた。

正直サブカルと言われるものの中でもアンダーグラウンドなシューゲイズだが、

ある程度勝算はあると思っている。

サブスクの拡大でマスに受ける音楽を作る必要性が下がったように思う。

カラオケで誰もが歌える曲というのは確実に減ったような気がする。

いまだにGreenの愛歌とか、西野カナのBest friendとかをみんなで歌う。

最新の曲を歌ってもみんなに共有できるようなものは無くなったような気がする。

それが昨今の紅白歌合戦の迷走とも言えるキャスティングにつながっていると思う。

ネット社会が加速した今、マスではなくコアで硬いファンを獲得できるというのが

大切なんだと考え、シューゲイズにはそれができると思ったのだ。

 

シューゲイズの強みとしては、メロディーのポップさと受け皿の大きさにあると思う

ロックの中でも一部の一部であるシューゲイズだが、大学生を主体としたある一定層の固

定ファンがいるという偏見がある。

さらに轟音の音楽、耳を揺さぶる轟音は人の心を動かす可能性を秘めている。

どこかの本で読んだが、耳が人間の感情を揺るがす器官なんだとか。

さらにはプロパガンダ教本という恐ろしい本でも

ヒトラーの演説はマイクのゲインを最大にしてハウリングをあえて起こして

轟音で、単純な言葉で行われていたそうだ。

ここにシューゲイズとの共通点、人気の理由を見つけた。

さらにはジャンルの固定化というところでビジュアル系と同じような

意味合いを持っていると思う。

何もないところから始めるより、ある程度を見込めるところとして

シューゲイズを選んだわけだ。

だからといって魂を売ったようにシューゲイズを作るわけではないとここに誓おう。

Janne Da Arcがそうだったように、何を言われようと自分たちがビジュアル系と

言い続ければビジュアル系。

何を言われようと本人がシューゲイズといえばシューゲイザーなのだ。

そういう思いで曲を作っていきたい。

 

今日は早めに書いて、寝る時間を確保します。

どうも最近睡眠不足で体が重い。

ではまた明日〜